プレゼンの設計方法を知ることで、伝わりやすいプレゼン資料が完成します。
title-sample

プレゼンの設計で重要なのは、「序論」「本論」「まとめ」をしっかりと区別すること。設計方法について学びましょう。
TOP >> Step2-2 プレゼンの設計

Step2-2 プレゼンの設計

企画内容に沿った内容を整理し、それらをストーリーに展開していくのが、設計の主な作業になります。

ストーリーの展開方法はプレゼンでは重要であり、どのように展開すれば頭に入りやすい流れにすることができるかを考えながら行います。


1-プレゼンを設計する

ストーリーの展開は、聞き手に内容がスムーズに理解されるように、そして聞き手に強く印象付けられるように工夫しなければなりません。

それらを意識しながら、どのように展開していくかを考えます。
プレゼンの設計では、次のようなことを明確にします。

・説明項目(スライドの内容)と説明の順序をどうするか
・プレゼンの時間はどれくらいで、全体の時間配分をどうするか
・重点的に説明したい項目(訴求ポイント)は何か

2-序論・本論・まとめで構成する

プレゼンンの構成は、「序論」「本論」「まとめ」の3部に分けて考えるのが基本になります。
短時間で終わるプレゼンであっても、この基本は変わりません。
この序論、本論、まとめの基本構成がしっかりしていると、序論から本論、本論からまとめへという全体の流れが自然になり、わかりやすいプレゼンになります。

構成の概略

序論…
・主題を示す
・聞き手の注意を喚起する
・本論にスムーズに入れるようにする
・結論を述べる(目的・内容などによって判断する)

本論…
・詳細な内容を示す
・根拠を示す
・理由を示す
・具体的な事例を示す

まとめ…
・要約を示す
・重要ポイント、結論を明確に示す
・質疑応答を行う

Ⅰ-序論

序論では、これから話す主題が何であるかを示し、その主題が聞き手によって重要であり、利益をもたらすものであることを知らせます。
聞き手に、聞いてみようという気持ちを起こさせる大事なステップです。

●序論の役割
序論の役割には、次のようなものがあります。
・主題が何であるかを明確に示す
・主題の重要性を知らせる
・聞き手の注意を引き、聞く準備をしてもらう
・本論にスムーズに入れるように導く
・本論の話をするうえで、聞き手に必要な知識を提供する

●序論で話す内容
序論では、次のような内容を話します。常にこられの項目をすべて話すのではなく、状況によって、話さなければならない項目が何かを判断します。
・挨拶をする
・聞き手が初対面の人であれば、自己紹介をしたり自分の立場を述べたりする
・参加してもらったことに対するお礼を述べる
・これから話す主題について、それを取り上げた背景を説明する
・プレゼンの主題や目的を話して、伝えたいことは何であるかを理解してもらう
・プレゼンの内容が、聞き手にどのように関係するのかを述べる
・プレゼンの結論を述べる(聞き手や内容を考えたうえで、序論では触れないことをもある。)
・プレゼンの全体像と話す順序を伝え、本論につなげる

Ⅱ-本論

序論で述べた主題や結論に対して、なぜそうなのかその根拠や理由を詳細に説明し、納得させるのが本論の役割になります。本論は時間配分が最も多く、プレゼンの核心部分になります。

●本論の役割
本論の役割には、次の2つがあります。
・序論で話した内容を受けて、具体的な内容を展開する
・根拠を示しながら論理的に説明して、プレゼンの内容を納得してもらう

●本論で話す内容
本論では、次のような内容を話します。本論の説明は、全体から細部へという展開が基本になります。
・詳細内容を、順を追ってあるいは時間の経過に沿ってわかりやすく説明する
・提起した問題に対する論証や照明を行う
・裏付けデータなど、根拠を示す
・序論で話した結論に対する理由を示す
・具体的な事例を示す
・調査結果や実施結果を説明する

Ⅲ-まとめ

本論で展開した内容をまとめ、ポイントを繰り返して念を押すのがまとめです。
序論で結論について述べている場合でも、最後にもう一度繰り返します。

●まとめの役割
まとめの役割には、次の3つがあります。
・本論で述べた内容を要約し、ポイントを明確にする
・結論を明確に示し、聞き手の行動を促す
・質疑応答を行う

●まとめで話す内容
まとめでは、次のような内容を話します。
・全体を要約して話す
・重要なポイントを繰り返し確認する
・結論を明確に伝える
・補足説明をする
・聞き手にとって欲しい行動を述べる
・質問に答える
・今後の予定を話す

3-本論の構成を考える

プレゼンでは序論・本論・まとめという構成で、最初に序論の中で全体的なことを話しますが、本論でも最初に本論で説明する概要を示してから個々の詳細説明に入るという展開にするとわかりやすくなります。

さらに、本論の中の個々の詳細説明も、全体から部分へという展開を心がけます。

そのほかに、本論の展開には次のような方法があるので、内容に応じて最適なものを選択します。
本論の中に、種類の異なる展開方法が複数含まれていても問題ありません。

・過去から現在、物事を進める手順、発生順のように時間の経過に沿った展開をする
・大から小へ、簡単なものから複雑なものへ、広い地点から狭い地点へというように段階的な展開をする
・原因と結果を対比させながら展開する
・問題点と解決策、課題と対処法という展開をする
・複数の地域の説明を北から南への順で進めるというような地理・空間的な展開をする
・基本となるもの、コアとなるものから応用や派生したものへという順序で展開する
・一般的な話題から始めて、説明したい対象へと展開する
・いろいろな事例をもとにしながら結論を導き出すという展開をする
・自社と他社、A案とB案というように、比較・対照させながら展開する
・複数のアイデアを同じ切り口で掘り下げる展開をする

《《《 前のページはこちら(Step2-1 プレゼンの企画)

(Step3-1 プレゼンの資料とは)次のページはこちら 》》》