図解には、伝えたい内容の概要やポイントをわかりやすく表現でき、内容をすばやく伝えらえれるという特長があります。
図解はプレゼン資料にはなくてはならないものになっています。プレゼン資料を作るうえで、図解作成の基本技術は必須ですが、PCを使えばそれほど難しいものではありません。
「図解」は図の一種で、主に抽象的な概念、仕組みなどを、円や矢印で表現した概念図を指します。
組織図、フローチャート、グラフなども含まれます。
箇条書きや表など、文字情報でまとめられたものについても、その中に視覚的な要素がかなり含まれる場合は図解として扱われることがあります。
発表者には、聞き手に伝えたいことを”すばやく”、”わかりやすく”伝えるための工夫が求められます。
そのための有効な手段が図解です。
図解を使う効果をまとめると、次のようになります。
よく整理された図解は、文章や口頭で説明するよりも全体像がすばやく伝わります。
重要なポイントを要約して伝えたい場合、複数の要素間の関係を明快に伝えたい場合、複雑な仕組みを伝えたい場合など、図解を効果的に利用できます。
文字だけのスライドは、平板で面白みに欠けます。図解に出来そうな箇所は、積極的に図解を使って訴求力を高めましょう。
下図(図1)は文字だけのスライドですが、図解で表現した図2のスライドと比べると、図解の効果がわかります。
図1 箇条書きのスライド
図2 図解にしたスライド
内容がうまく表現された図解は、情報を効果的に伝達するだけでなく、さらに相手を納得させる力も持っています。
プレゼンの中で要点をうまく図解で示すことができれば、大きな成果が期待できます。
図解の特長を整理すると、次のようになります。
・概要がすばやく伝わる
・図解によって最初に全体像を示すことで、細部の話が理解されやすくなる
・ひと目で要素同士の関連がわかる
・口頭による説明だけではわかりにくい内容を表現できる
・相互に複雑にからみ合う関係・構造・流れを整理して示すことができる
・重要なポイントを要約して伝えられる
・少ないスペースで多くの情報を提供できる
・直感的に把握しやすく、理解が促進される
・プレゼン資料に変化を与え、注意を引くことができる
・プレゼン資料の内容を印象付けられる
・興味を持ってもらえる
図解を使う場合は、その使用目的を明確にします。どんな内容を伝え、相手に何をしてほしいのかをはっきりさせるということです。
伝えたいことの概要をまず図解で伝える、複雑な内容を理解してもらうために図解を使うというように、図解そのものの役割を明確にします。
また、プレゼン資料全体あるいは個々のスライドにおける図解の位置づけについても明確にします。
たとえば、口頭による説明だけでは伝えにくいので図解を使うとか、印象に残るようにするために図解を使うというように、目的が明確であれば、どこに注意しながら図解を作成するべきかがわかります。
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